Green Giftプロジェクト(アマモ場の保全・再生活動)の参加レポートです。

「アマモ」は、海の浅瀬に生息する海草で、二酸化炭素(CO2)を吸収する力がある「ブルーカーボン」植物です。
アマモが枯れた後も、吸収されたCO2は海底に約100年間、固定されるそうです。アマモ凄い‼
さらに、魚やエビなどの稚魚が育つ「海のゆりかご」として、海の生態系を支えるとても重要な役割も担っています。
この「アマモ場の保全・再生活動」に初めて参加しましたので、その活動をレポートします。

【阪南市とアマモ】
阪南市は、大阪でも数少ない自然海岸が残された地域で、アマモ場(藻場)が今も生息している貴重なエリアでもあります。またそのアマモを守るため東京海上日動火災保険様等が環境保全の一環で取り組まれている場所です。
【活動概要】
- 日時:2025年11月22日(土)13:00~15:00
- 場所:大阪府阪南市 西鳥取漁港・漁師鮮度
- 参加者:東京海上日動火災保険の社員様および代理店 約40名
- 活動内容:アマモ再生活動・プラスチックゴミ回収
環境のお勉強
まず最初に、阪南市長様を含む主催者の方から気候変動とアマモの役割について約15分間の説明がありました。
特に印象的だったのが、2018年の台風21号でアマモ場が大きく損なわれ、激減したというお話。
今回の活動が“再生の一歩”であることを実感しました。
また、大阪の海は、陸から川を伝って年間50~60トンものゴミが海に流れ着くそうで、清掃活動の重要性も改めて認識しました。

アマモ再生活動

アマモを入れる袋
まず最初にアマモを入れる袋(水に溶ける専用袋)にみんなで絵をかきます。私は自然再興の願いを込めて、ネイチャーポジティブにしました。

アマモの種
準備されたアマモの種です。ピンセットで5~10個の種を袋に入れます。

完成したアマモ種袋
出来上がったアマモの種が入った袋です。これを海の浅瀬に撒きます。アマモ頑張って育ってー!

アマモの苗
次に、育てたアマモを移植する準備です。作業後の写真なので数少ないですが、右上に写ってるのがアマモの苗です(長い葉の海藻)

植える前のアマモ
海土の中に植えるので、根が張るように「紙粘土のようなもの」をアマモの根っこに巻き付けています。

漁師さんがアマモを海へ
アマモの種と苗を海に潜って移植する作業は、専門の漁師さんにお任せします。よろしくお願いします!

海底に撒いたアマモの種
こちらが、漁師さんが撒いて頂いたアマモの種です。元気に育って~😀

移植後のアマモ苗
こちらは、アマモの若苗です。しっかり海底に根を張って、大きくなれ~😀
海岸の清掃活動
アマモの作業のあとは、海岸のゴミ拾いです。海岸での清掃活動は初めてでしたが、「これほどまでにゴミがあるのか…」と驚きました。
陸で拾わなければ、そのまま海へ流れ着いてしまう――その現実を目の当たりにしました。

最後に
普段の都会の生活では自然の大切さを忘れがちですが、自然と直接関わる事の重要性を感じました。また今回、小さな活動ではありますが、実際に環境に携わる活動に参加できた事は、自分にとっては大きな勉強となりました。
次回は6月に「アマモの種子採取」が予定されているとのことで、ぜひまた参加したいと思います。
※ネイチャーポジティブは環境省のサイトをご覧ください。
